香港に行くと、便利だな〜と思うアイテムに「オクトパスカード 」があります。
交通機関だけじゃなくいろんな店で使えて小銭がチャラジャラしないしお得なので、香港に着いたらすぐに手に入れたいアイテムです。
ICカードで決済するシステムに、日本にもSuicaやPASMOがありますが、香港はオクトパスカード だけ。(だと思います)
バスもエアポートエクスプレスもMTR(地下鉄)、トラムなどの電車もフェリーも、一部のタクシーも、そしてコンビニやマクドナルドなどのお店でも使えて、日本のようにいろんなブランドがなくてシンプルで便利です。
日本のSuicaが2001年から開始されましたが、オクトパスカード は1997年からだそうで、ソニーが開発したIC「Felica」を日本より先に本格利用していたんですね。
旅行者専用の3Daysカードなどを購入する場合をのぞいて、香港に行ったら必須のこのオクトパスカード 。
基本的な使い方とお得なメリットをおさらいしてみたいと思います。
空港で手に入れる!オクトパスカード を買える場所
香港に到着したらすぐ手に入れたいオクトパスカード ですが、香港ドルの現金がないと買えないので、まずは両替です。
オクトパスカード を購入する時にデポジットと初回チャージで最低150ドル(デポジット50ドル、チャージ100ドル)は必要です。
その後、オクトパスカード を購入しますが、到着ロビーにいくつかある「客務中心(カスタマーセンター)」に行けば買えます。
心配しなくてもすぐ見つかりますし、「TRAIN TICKET」とか「八達通」(←オクトパスカード の意)という案内が出ているのですぐわかるはずです。
他に、
オクトパスカード の購入場所
- エアポートエクスプレス乗り場の案内所
- MTR各駅の案内所
で買えますので、本当に心配いりません。
ただ一つ心配は、深夜便で到着した場合。
もし、客務中心にお姉さんがいない場合は、朝まで待ちましょう。
客務中心が混雑している場合
香港は東南アジアのハブの一つ。
世界からきた旅行者のほとんどがオクトパスカード を手に入れるために並ぶので、時間によっては本当に混雑します。
少しでも早く市内に行きたい!
というときは、香港ドルの現金だけ持ってオクトパスカード を買わずにエアポートエクスプレスに乗ってしまいましょう。
そもそも、香港空港のエアポートエクスプレスの駅には改札がないので、そのまま乗れます。
目的地かMTRの乗り換え駅のエアポートエクスプレスの改札を出る前に購入すればいいので、大丈夫です。(ちゃんと客務中心があります)
オクトパスカード の買い方
買い方も簡単です。
カウンターのお姉さん(時にはお兄さん)に、
「オクトパスカード 、プリーズ」と言って150ドル出すと、さっとカードをくれます。
カタカナ英語でも大丈夫です。
もし言葉でのやりとりに自信がなければ、200ドルとか500ドルとか出さずにちょうど150ドルのほうが良いです。
というのも、「いくらチャージする?」とか「全部チャージするのか?」と聞かれたりするので、少々パニックってしまう可能性があります。
そもそも、お金をチャージするときは「チャージ」と言わずに「アド」とか「リロード」というので余計に「?』となるかもしれません。
ただ、空港から香港駅まで行くときはエアポートエクスプレスの運賃が110ドルなので、初回の最低チャージ分(100ドル)では足りません。
でも、香港駅に着いてからでも「アド」できるので、何も心配はいりません。
香港駅の改札を出る前の客務中心で、「プリーズ アド(またはリロード)」と言って、オクトパスカード とお金を渡せば、入金してくれます。
オクトパスカード の返し方
投資には出口を考えておくことが重要なように、購入したら返却の方法も知っておきたいですよね。
香港観光を終えて空港に戻ったら「客務中心」で「リファンド プリーズ」と言ってカードを差し出せば、デポジットの50ドルとチャージ済みの残金を返してくれます。(もちろん空港ではなくMTRの客務中心でもできます)
ただし、オクトパスカード を購入してから90日以内の残金の返金は、9ドルの手数料がかかります。
また、残高が500ドルを超えているとデポジットは返してくれますが残高分はその場では返してくれず、小切手で郵送となるそうです。(面倒ですね・・・)
なので、残高は500ドル未満にしておきたいですね。
オクトパスカード の有効期限と復活の方法
オクトパスカード を最後に使ってから1000日経つと、使用不可となります。
もしそうなった場合は客務中心で「リアクチベート (reactivate) プリーズ」と言って、アドしたい金額を差し出せば復活できます。
旅行者にも嬉しいオクトパスカード のメリット
オクトパスカード には短期滞在で効率よく動きたい旅行者にこそ大きなメリットもあります。
知っているメリットを挙げておきますね。
エアポートエクスプレスから乗り継ぎでMTRが無料
空港から市内に行くとき、ちょっと高いけど早くて便利でとっても快適なエアポートエクスプレスを利用する方も多いと思います。
空港からエアポートエクスプレスを利用して到着駅の改札を出てから1時間以内にMTRに乗り継ぐと、MTRの運賃が無料になります。
エアポートエクスプレスをその日に往復利用するときは、片道(復路)が無料
トランジットなどで時間に余裕がある時に、ちょっと市内でちょっと観光・・・ 飲茶・・・ マッサージを・・・ という時に便利な使い方。
例えば、空港から香港へ行ってトラムに乗って観光し、ビクトリアピークにも行く。
そしてその日のうちに香港から空港へという利用で、帰りのエアポートエクスプレスは無料(差し引かれない)です。
ポイント
エアポートエクスプレスに30%OFFで乗る!
ビクトリアピーク行きのトラムに優先乗車できる
ちょっと語弊がありますが、オクトパスカード 専用ラインがありますので、長蛇の列に並ぶ必要がありません。(もしくは大幅に時間短縮可能です)
ツアー客などで混雑時には1時間以上並ぶこともあるので、これは便利!
バスの乗り継ぎも無料(もしくは割引)
香港のバスは慣れればかなり便利。
オクトパスカード なら、バス同士を乗り継いだ時に割り引いてくれたり無料になったりします。
行きたいところに1本でいけないときは、かなり便利ですよね。
また、バスはお釣りが出ないので、乗るにはやっぱりオクトパスカード が必須です。
インタウンチェックインでMTR運賃が無料
香港を出発する日、飛行機まで時間があるのでもう少し観光したり食事をしたいな・・・ という時に、荷物が邪魔ということがあると思います。
そんな時に便利なのが、香港駅と九龍駅でできる インタウンチェックイン。
インタウンチェックインのために他の駅から香港駅や九龍駅まで行った時のMTRの運賃が無料になります。
インタウンチェックインの注意
ただ、インタウンチェックインは、LCCなど一部対応していない航空会社があります。また、チェックインすると上記の通りMTRの運賃は無料になりますが、空港までのエアポートエクスプレス代も引かれてしまうので、バスで空港に行こう!と思っているならインタウンチェックインはできません。(いや、できるけどもったいない)
また、エアポートエクスプレス代が引かれてしまうので、その後 街に出るときなどは残高に注意が必要です。
と、オクトパスカード には様々なメリットがありますが、もしかしたら他にもあるかもしれません。
メリットを享受するというよりは「単純に便利」なので、香港観光にオクトパスカード は必須です。
オクトパスカード がApple Payで利用可能に!?
最近 「香港のオクトパスカード がApple Payで使えるようになるかもしれない」との記事を複数みました。
モバイルSuicaのような感じですかね?
2019年9月ごろリリース予定の iOS13 で使えるようになるかもしれないとのことなので、楽しみに待ちたいと思います。