ブログやメルマガを通じて時々いただくご質問やご相談に、
香港で保険を契約しているのですが、確認したいことがあって・・・ どこに連絡したらいいでしょうか・・・?
というものがあります。
ちょっとびっくりですが、本当にこう言った質問を時々いただきます。
最低限の自己管理は自己責任

ありがたいことに、このブログを通じてこのようなお問い合わせをいただきます。
わたしがわかる範囲でしたら何でもお伝えいたしますが、すでにほかの方を通じて契約されている商品についてのご質問も頂きます。
例えば・・・


というものです。
契約内容にもよるので、契約された IFAに連絡してみたらいいのでは?
とお伝えしても、

と。
お話を伺うと、
「投資セミナー」に参加して申し込んだので、IFAは教えてもらっていないとのこと。
必ず IFA を通じて契約が成立しているはず
香港の保険は必ずIFAを通じて契約します。
IFAは保険契約した際、契約内容の詳細を説明してくれたり、書類のやりとりをして手続きをしてくれたりします。
ちなみに・・・
IFA(Independent Financial Adviser)とは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」のこと。日本では保険商品を契約する際には保険会社や銀行などの窓口や営業に相談すると思います。香港ではIFAを通じて契約しなければなりません。香港は世界第3位の金融センターとして有名ですが、顧客の窓口であるIFA(約200社)の質を高く維持し続けることによりその地位を確保し続けています。
日本では「金融商品を制限し投資家に対し保護」していますが、香港では金融商品の制限は行わず、「商品を販売するIFAを制限することにより投資家に対し保護」しています。
契約書にサインするときは香港に渡航して IFAのオフィスで行なうか、郵送で手続きするかですが、必ずIFAとやりとりします。
上の方々はセミナーを主宰したところが代行したようで、わからないとのことでした。
そうであれば、セミナーを主宰した会社や団体、個人が連絡先となって契約者とやりとりするはずですが、細かいことはわかりませんがそうでもないようです。
通常、契約書(Policy)は、ダイレクトに本人宛に送られてきます。
契約した保険や投資商品についてのレポートやその他の情報(例えば、世界経済の動向)を、毎月メールか何かで送ってくれるはずです。
また、レポートを見ることができるWebページを持っているところがほとんどで、そこに自分でログインして自分の契約内容やレポートを確認することができるはずです。
それも知らない、教えてもらっていないというので、ちょっとびっくりです。
上の方の場合は、セミナーを主宰したところと連絡が取れなくなってしまい、困ってわたしにご連絡を頂きました。
噂には聞いていたのですが、エージェントやIFAを知らない、連絡が取れないという方が、本当にいらっしゃるのだな・・・ とちょっと驚きました。
自分でしっかり管理する
日本では自分が買った保険商品や金融商品の管理について、自己管理が疎かになっている人が多い気がします。
保険会社任せ、銀行任せで自分が買った保険や金融商品の内容は、よく知らないという人が多いような気がするんですね。
オフショアで、日本の商品ではあり得ないほどのリターンを受け取りたいのであれば、やはり自己管理と自己責任の意識が重要になってきます。
香港のIFAはいろんな相談に乗ってくれ、手続きのサポートもしてくれますが、それでも

という意識では、いざという時、自分で何もできなくて途方にくれることになってしまうことがあります。
保険・投資商品は長い目線で行うので、契約当初と事情が変わることは10年後・・・ なんてことが普通です。
IFAとも長いおつきあいをするために、自分で管理しておくことが大切です。
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香港 保険 IFA選びのコツとポイント
香港のオフショア保険に加入する場合は日本と違って直接保険会社と契約できないので、IFA(アイエフエー)という「代理店」を通して契約します。 IFA(Independent Financi ...
続きを見る
満了時、解約時の出口戦略に必要なこと
オフショアだけでなく、保険に加入したり金融商品を買ったりすることは投資なので、絶対に「出口」を意識しておく必要があります。
保険や投資の出口とは、プランの満了や解約し返戻金を受け取る時、死亡保険金を自分以外が受け取る時です。
日本人にも人気のFTライフのリージェントプレミア2やサンライフのライフブリリアンス は長期の視点を持って加入するものですから、出口も20年〜30年先という「遠い未来」になる場合がほとんどです。
ところが、自分の経験でもそうですが、契約の時は「気分が盛り上がって」契約したりするのですが、だんだん時間が経つにしたがって、熱が冷めてほったらかしになっていくんですね。
ドルコスト平均法や複利のメリットを享受する投資は「ほったらかし」で良いのですが、関心を持って管理はしておかなければなりません。
受け取り口座の名義は大丈夫? 受取人ともしっかり相談を
香港の保険に加入する方の中には、「受け取りはHSBCかスタチャでするから、大丈夫!」と言う方も多いです。
(スタチャとはスタンダードチャータードバンクです)
ところがですね・・・
意外と、「死亡時保険金は自分以外が受け取る」ことを、うっかり失念している人もいます。
万が一、自分が亡くなったときの受け取り口座は、受取人の名義 または、共同名義になっていますか?
事故や突然の病で準備期間なく亡くなってしまうことも考えられます。
「そんなこと 当たり前」なのですが、意外とうっかりされています。
そんな時は残された人たちはアタフタして海外の保険や投資商品のことなんか構ってられないということもあるので、保険金や返戻金の受け取り、プランの名義変更などのやり方について、しっかりと話し合っておきたいものです。
香港に口座を持っていない、または共同名義にしていないと言う方は、万一の時は受取人がIFAに連絡して小切手を送ってもらうなど、手段はいくらでもあるので 口座を持っていないこと自体は、さほど問題ではありません。
でも、自分がいなくなった時のことをしっかりと考えている、その時のために情報共有など準備をしっかりしていると言う方は、少ないのが現実です。
IFAと連絡をとっておきましょう
香港の保険に入ることを、自分のパートナーに相談していないと言う方も、意外と多くおられます。
また、家族と相談して了承のうえ加入したものの、「いざ」の時にどういう手続きをどこへ申し出て行うかを話し合っていない(受取人が知らない)という場合もあります。
ちゃんと契約者・受益者(受取人)の間で申し合わせておきましょう。
実際の手続きについては IFAに連絡すれば教えてくれますが、肝心のIFAへの連絡方法を共有しておかないといけません。
そしてIFAとは、時々メールや電話で連絡を取っておくといいですね。
とっても有利な保険に加入したはいいけど、出口戦略をきちんとしていない・・・ と言う方は、今からしっかり考えて、必要なことはやっておきましょう!
まとめ
香港の保険や投資商品は、日本ではあり得ないリターンを生んでくれる商品が多いです。
だけど、日本人がその利益を享受するのは、「継続する力」と「マメさ」が必要です。
だから、自分には合わないな・・・ と思ったら、やめておくのも大切な判断。
日本の証券会社で買える金融商品でも、探せばいいものはありますし。
長い時間を使って複利と運用で利益を積みあげていく保険商品は、始める時にイメージしたよりも続けることもにエネルギーが必要です。
もともと、長期で運用益を上げていくように設計されたものを短期でやめる(解約する)と、ちっとも旨味がないどころか損失(元本割れ)してしてしまいますから、よく検討されることをお勧めします。
また、契約する際は自分がどこのIFAを通じて契約し、契約後のやりとりはどのようにするのかをしっかりと確認、管理しておくことがとても大切です。